みなさん、こんにちは。おっさんデザイナーのミノルです。
「ブログに載せる写真がないからGoogleの画像検索から拾ったのを使っちゃおう」
「無料素材で検索して出てきた写真だから使っても問題なはずだ」
そう思って個人ブログやまとめサイトを運営している方はいませんか?
ちょっと待ってください。
個人ブログだからと言って写真を無断で使用しても誰も気づかないのでしょうか?
写真の著作権利者から使用料を請求されたり、最悪訴えられたりすることはないのでしょうか?
じつは、そんな無断使用の写真を世界中から探してライセンス使用料を請求してくる会社があるんです。
今回は「COPYTRACKから来た請求を無視したら訴えられるって本当?」ことで私の体験談をお話いたします。
それでは、いってみましょ~!
COPYTRACKから来た請求メール
2020年の2月に私のメールフォルダにこんな1通のメールが届きました。
COPYTRACKは、写真家、フォトストックエージェンシーの画像の権利を管理する会社でございます。
弊社で確認致しましたところ、貴社でご使用になられている画像は使用許諾はお持ちでしょうか。
当然のことながら、適切にご使用になられている画像の場合もあるかと存じます。
無断使用でない場合は、恐れ入りますが使用許諾をお持ちである証明をご提供いただけますでしょうか。
万が一、そちらの証明をご提供いただけない場合はご使用になられている画像を
使用できるライセンスを弊社より購入できる機会をご提供しております。
これによりご使用中の画像を引き続き使用することもできます。
貴社のウェブサイトから画像を削除されても過去に画像を使用されたことに変わりはございません。
ちょっと分かりずらいので、COPYTRACKの言い分を簡単に言うとこんな感じになります。 あなたのサイトで使っているこの写真は、使用許諾はありますか?その使用許諾があれば出して下さい。 それがない場合は、その写真のライセンス使用料●●円を払えば、これからも使えますよ。 それと画像を削除しても過去に使用していたという証拠があるので無駄ですよ。
いきなりこんなのが来たらビビるわな
最初はスパムメールだと思ってスルーしていたんだけどね
最初は何を言っているのかよく分からず、何かのセールスかな?と思ってしまいました。
しかし、ご丁寧に無断で使用したという写真の画像も添付されていたので一応自分のブログを確認してみました。
その写真はというと1年ほど前にブログに書いた記事にイメージ写真として1点入れたGoogle画像検索からのものでした。
確かによく見たら、あるストックフォトの写真だったのでその時点では納得はしました。
COPYTRACKへの最終回答
問題の写真を見つけたので速攻で削除しましたが、削除しても過去に遡って使用料が発生していると言われました。 普通でしたら、謝罪して写真を削除で済む話かと思いますが相手はライセンス使用料を提案してきました。 また、ライセンス使用料を払わない場合は提携している弁護士に相談して最悪訴えるようなこともありえると言っていたのです。 私に責任があるという事もあり、また運営しているブログのクライアントに迷惑がかかるといけないので、最終的にはそのライセンス使用料とやらを支払うことにしました。 その写真は使用料を払えば使ってもいいとのことでしたが、気分が悪いので速攻で他の写真と入れ替えました。
COPYTRACKとは?
ここで、この請求メールを送ってきたCOPYTRACK(コピートラック)について説明しますね。 COPYTRACKという会社は、登録している写真家やフォトストックエージェンシーの画像の権利を管理する会社です。 2015年にドイツでスタートし、2016年には日本進出して、現在では世界140カ国に対応しています。
COPYTRACKの流れ
しかし、それを支払わないとなった場合には、写真の権利者に日本の提携弁護士を紹介します。 その写真の権利者が原告となって日本の弁護士があなたを訴えるという流れになるようです
写真権利者への報酬
このサービスの登録料や手数料は無料で、請求する金額の平均は1件あたり1.5万円~2万円くらいになるそうです。
私の場合は1点だったので2万円の請求でしたが、これが何十件もあったら相当な金額になるところでした(-_-;)
成功報酬として30%~50%をCOPYTRACKが受け取り、残りの金額が写真権利者に振り込まれる仕組みのようです。
COPYTRACKが写真家の代わりに請求して使用料を回収してくれるんか
写真の無断使用のための抑止力にはなると思うけどね
どんな写真が該当するか?
調査された写真の中には正しく利用されている画像もあるので、無断使用と判断できた写真だけが該当します。
また、使われているページが商用と判断できる場合のみで、個人ブログやFacebookのプロフィール写真は除かれます。
特にカメラマンやイラストレーター、有料のストックフォトの写真などは、このCOPYTRACKに登録されている可能性が高いです。
ブログで何かビジネスをしている場合は使っている写真を調べられている可能性があるので注意が必要ですね。
何故請求メールが来たのか?
上の条件にもありますが、無断使用の請求が来るのは商用で使っていると判断されたブログやサイトです。
私の場合もアフィリエイトサイトでしたので、当然運営者の名前やメールアドレスを掲載してあったのでメールが来たのだと思います。
逆に運営者のメルアドや住所、電話が分からない場合は連絡が取れないので請求は来ないと思われます。
COPYTRACKの違法性は?
このような形で無断画像を世界中のサイトを対象に調べて、使用料を回収しているCOPYTRACK。 確かにカメラマンにとっては自分の作品の著作権を守るという点において、有効なシステムであることは理解します。 しかし、一方的な形で支払いや訴訟を提示してくるやり方はどうも納得がいきません。このような催促は日本国においては非弁行為に当たらないでしょうか?
私のこのような疑問に対してCOPYTRACKの言い分は、以下のようになっていました。
「事後ライセンス」は法的な回収ではなく、あくまでライセンスの販売という形になりますので、非弁にはあたりません。
そのライセンスを買いませんかと言っているので、購入するかしないかは相手の判断次第です。
それを「買いたくない」となってはじめてパートナーの弁護士に案件を引き継ぎ、法的な段階に入ります。
また、弁護士は複数おり、個別の公開はしていません。
侵害先に合わせて、各国の法律に従い、各国の弁護士に引き継ぐ形になります。
催促ではなく、ただライセンスを売っているだけという主張だね
でも、買いたくないと言ったら弁護士に言いますけどね(怖)
COPYTRACKの口コミ
ツイッターの投稿より
ココナラ法律相談に寄せられた質問より
- 6月2日に「COPYTRACK」という企業からメールが届きました。
文章は英語で、ドイツを本拠地にしているという旨の冒頭から始まりました。
内容は「あなたのブログの画像が著作権侵害に当たるので使用料、補償費用を払ってください。
払わなければ法的処置に入る。返信してください。」というものでした。
私が趣味で運営しているブログの写真のようで、それはネットから引用したものでした。
ただ、このメールの中にあるクライアントと書かれている方から6月1日にメールで、
著作権侵害に当たるので画像を削除して下さい、と送られてきたので削除した画像でした。
このメールには従わないといけないのでしょうか? 画像の無断使用があったのは事実です。
それは反省しています。
ただ、文章が英語だし、海外の企業ということなので、とても怖いです。 -
写真に創作性があれば、ブログへの写真の無断掲載が著作権侵害に当たることは間違いありませんが、
実際のところどれだけ損害があるのかはケースバイケースですし、ご相談にある事情からすると、
高くともせいぜい掲載していたページの広告収入程度にしかならないでしょう。
裁判を起こしてこないとは限りませんが英語で送られてきたからといって警戒する必要は
ありませんし、現時点では著作権侵害が拡大しないよう画像を削除し静観しておけば良いと考えます。
COPYTRACKのメリット
登録や利用料が無料で簡単
まず1つ目は、登録や利用料が無料で簡単だということです。
COPYTRACKのサービスの登録も利用もお問い合わせも全て無料で簡単に始めることができます。
また、アップロードできる画像は制限なしで無料で登録することができるので大手フォトライブラー等も使っています。
登録者にリスクがない
次に2つ目は、登録者にリスクがないということです。
事後ライセンス、依頼、提案などCOPYTRACKの専門家が画像を管理するのでリスクがありません。
請求する相手は、日本だけでなく世界中が対象で、法的措置をする場合は各国の弁護士と連携しています。
COPYTRACKのデメリット
手数料が発生する
まず1つ目は、手数料が発生するということです。
請求が通った場合のみ、30%~50%の手数料が発生するので登録者は残りの金額を受け取る形になります。
商用利用にしか請求できない
次に2つ目は、商用利用にしか請求できないということです。
請求するのは不正使用されているページが商用と判断できる場合のみです、個人ブログなどは適応しません。
また、商用ページでも運営者にメールや電話での連絡がつかない場合は請求はできません。
まとめ
ということで、今回は「COPYTRACKから来た請求を無視したら訴えられるって本当?」ことで私の体験談をお話いたしました。 【疑問点】COPYTRACKを無視してもいいのか。 【結論】COPYTRACKには、あなたの情報がすでに渡っていますから無視しても何度も同じような連絡は来ます。 ですので、提示されたライセンス使用料が法外でなければ支払ったほうが精神的・時間的にもいいと思います。 【疑問点】COPYTRACKを無視したら訴えられるのか。 【結論】指摘された写真の点数が1点くらいだと相手も裁判費用がかかる関係で訴えづらいようです。 しかし、点数が多かったり、トリミングしたり悪質とみなされた場合は訴えられることもあるようです。 もしも、金額が高くて支払えない。どうしても納得がいかない場合は弁護士に相談したほうがいいでしょう。
COPYTRACKのようなシステムは、今後ますます増えていくね
アクセスのない個人ブログでも安心は禁物だな
今後のCOPYTRACK対策
現在、ブログやサイトを運営している方は、使っている写真をどこから持ってきたかを確認してください。 フリー素材だと安心してネットから拾ってきた写真ならば、今すぐに削除するか他の写真に変えましょう。 でも、「そんなこと言っても写真がないと地味なサイトになってしまうよ」」と思ったそこのあなた。 そんな方のためにプロのデザイナーの私が仕事でも使っている無料の写真素材サービスをお教えいたします。 それは「写真AC」と言いまして、使っている人が900万人もいる日本最大級のフリー素材のサイトなんです。 写真やイラスト素材の数が500万点もあるので、きっとあなたのイメージに合った写真が見つかりますよ。 こちらから無料会員登録すれば、すぐに使えますので試してみてはいかがでしょうか↓ 写真素材ダウンロードサイト【写真AC】以上、おっさんデザイナー・ミノルでした。 記事の内容や副業の事がわからない!という方は私にサクッと気軽に相談してみてください♪
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